【エッセイ】未熟

人間とは勝手だ。
都合が悪くなると責任逃れをしたり、自分の感情のままに行動したりする人がいる。誰もが自分が一番かわいいから、自分を守るために自分勝手な行動してしまう。それは仕方ない。私も完璧な人間ではないから勝手な部分はある。けれど、勝手さを発揮するならTPOや周りの状況を見てからにしてほしい。
忙しくなるまでは「なんでも聞いてください」と言った年下の後輩。
現在、フリーランス同士でチームを組んで取り組んでいる案件がある。その案件は私にとって初めての内容で、経験豊富なその人は頼れる存在だった。
しかし、案件の主催側の都合で彼の業務は一気に増え、パツパツの状態に。これは主催者側が圧倒的に悪い。けれど、忙しくなった途端に年下の後輩は全くサポートしてくれなくなった。
手が回らなくなるのは仕方ない。忙しいのはわかる。
けれど、それまで手厚くサポートしてくれたのに、いきなり何もしないのはいかがなものか。一言くらい状況などを言ってくれてもいいじゃないか。以降、其奴は全くサポートしてくれなくなった。
自分の勘と経験則で現在仕事はこなせているが、いい顔しておいて自分がアプアプしたら途端に消えたあやつに腹が立つ。いい大人なんだから、もう少しスマートに立ち回れないものか。人が足りないのに業務を引き受けまくる主催側にも腹が立つ。
地域のイベントで運営スタッフになったときのこと。
同じチームになったリーダー的存在の女性は、最初の打ち合わせから作業内容を理解するのが遅かった。それは仕方ないとして、何が苛立ったかというと当日の暴走ぶりだ。
自分が束ねるおばさま達に仕事を割り振るが、自分が理解していないのにうまく回らないと、おばさま達に作業を押し付ける。当日は想像以上にイベントに人が参加し、それに焦ったのか打ち合わせとは違う動き方をし始めた。自分がやりたい作業を勝手にし始めたのだ。周りも困惑し、落ち着くように制止するが暴走は続く。
テンパる気持ちはわかる。予期せぬことに焦ることは誰しもある。
でも、リーダーぶるなら、周りのせいにするなら、まずは自分の仕事を理解してくれ。全うしてくれ。
どちらも些細なことだ。こんなことで苛立つ私の器が小さいことは重々承知だ。
けれど、何がむかつくかと言うと、自分に想定外のことが起こったときに手のひらを返すように言動をころっと変えたことだ。自分がヤバくなったときには平気で人を裏切る気配を感じさせる、小さな“卑しさ”が腹立たしかった。
人間性は些細なところに表れる。大したことないことほど丁寧な対応をするに越したことがないと、彼らを見て痛感した。
かく言う私も、相手の言動に対してあからさまに顔に出してしまった。自分の器の小ささを露呈してしまった。些細な苛立ちをスルーできない私も私だが、自分の状況によって周りを振り回すような人間にはなりたくない。
最後に一つ。

ふたりともメガネをかけたインテリ風の風貌だ。それがまたムカついた。メガネをかけて賢そうな雰囲気を醸すなら、言動も品性を感じさせてほしい。
メガネ姿に騙された私も、まだまだ未熟だ。