アラフォー女の光と影

バツイチ独身アラフォー女が思うこと、心の内。

天海祐希に花束を

離婚して2年後に今の彼と出会った。

これまで出会った男性の中で一番相性が良く、私の全てを受け入れてくれる人。いつも穏やかでなんでも私の言うことを聞いてくれる。感情豊かな私を受け止めてくれる。朝寝坊しても嫌な顔一つしない。私にはこの人しかいないだろう。

 

昨年から同棲を始めた。

同棲初日に念願の猫を迎えた。実家で18年飼っていた愛猫が亡くなったとき「こんなに辛いならもう飼わない」と思っていたが、3年が経ち、新生活と共にまた飼いたいと思った。やってきた猫はとてもやんちゃなオスで俺様の内弁慶。かわいいけど憎らしい、でも憎めない。甘えん坊で、私が移動すると必ずついてくる。子どもを授かる可能性が低いアラフォーの私たちにとって、我が子のような存在だ。

 

フリーランスとして働いているが、ありがたいことに仕事は途絶えていない。

毎月安定した収入もある。会社員時代よりも収入は増え、欲しいものは自分で買えるようになった。

 

 

総じて今の私は幸せだ。なんら不満はない。

 

 

けれど、不安はある。

 

 

人生に不安を抱くようになったのは昨年のこと。

体の衰えを感じ、いくら童顔でも老けるものは老けるんだと痛感した。

 

まだ若いと思っていても、確実に死に向かっている。死を意識したのは幼稚園以来だ。初めて「死」を認識した当時、自分がこの世から無くなってしまうことにとてつもない恐怖を感じ、泣き止まなかったことを覚えている。

 

自分の老いを感じて以来、頭の片隅にはいつも死がある。自分もいつかは死ぬんだと以前に増して思うようになった。この地球にいる限り、生まれてきたら死ぬのは当然の摂理。けれど、改めて意識するようになると怖い。

 

死を意識するようになって、思い通りの人生にしたい気持ちが強くなった。

人生は良くも悪くも思い通りにならないことのほうが多い。予測がつかないのが人生だろう。けれど、死に向かっていると思うと、少しでも自分でコントロールしたくなる。見えない将来が怖くなる。

 

私はこのままどうなるのかと不安でたまらない。

子どもを授かることなく彼と二人で老後を迎え、彼に先立たれたら独りになってしまう。そしたら私の余生はどうなる? 認知症になったら誰が支えてくれる? その頃には地域包括ケアシステムが確立して(いることを願いたい)、誰かがサポートしてくれるかもしれないが、独りは心細い。

 

その時にならないとわからないなんて知っている。なのに、ぐるぐるぐるぐる考えてしまう。どうしようもないとわかっているのに止まらない。

 

 

 

 

漠然とした不安に悩む中、久しぶりにテレビで天海祐希をみた。好きな女優の一人だ。

 

いつまでもかっこよく、美しい女性の代表格。最年少で宝塚歌劇団のトップスターになり、退団後もトップ女優として活躍し続けている。なのに、飾らず謙虚な性格。非の打ち所がない。画面に映る天海祐希に見惚れながらふと思い出した。

 

以前なにかの番組で、老後のために貯金していると話していた。あの天海祐希が老後のことを考えているのかと驚いた。あの立場でサラッとそう言う天海祐希に親近感を抱いた。

 

華やかな世界にいても、人生を見据えたときに感じる不安は同じ。どんな人にも等しく死はやってくる。天海祐希でさえ老後を不安に思うなら、私が不安になるのは当たり前。一人でえらく不安がっている自分がバカらしくなった。

 

先のことなんて誰もわからない。

繰り返し思っていたけど、今度こそ心から思えた。腹落ちした。

 

 

あんな立場の人がためらいもなく言ったことは、私だけでなく多くの人を勇気づけたと思う。掴みどころない不安に苛まれる私に勇気をくれた。

 

この先、天海祐希に出会うことはないだろう。ずっと画面越しの人に変わりはない。でももしこの先奇跡が起きて会うことになったら、花束を贈りたい。

 

救ってくれた恩人として、ありがとうと感謝を伝えたい。